Tロック結合の工数削減効果(モーションキャプチャステージ)

写真は、モーションキャプチャステージ設置工事の際に撮影したものです。主に25mm角を基本とした軽・中構造用の25シリーズフレームで構成されていて、架台の一部に40mm角を基本とした中・重構造用の40シリーズフレームを使用しています。

ステージの奥が出入り口になっていて、裏には階段が設けられています。階段には、40シリーズフレームが用いられています。

【ステージ上手】

【ステージ下手】

【ステージ下手の続き】

モーションキャプチャステージ
■主な材料の内訳
  ・フレーム数 4473本
  ・パネル数  1011枚
 その他
  ・パネル固定具等多数
■組立て工数 約500h(62.5日) ※8h/日とする
  内、フレーム枠のみの組立て工数 約280h(35日)

なかなかの大仕事ですね。

さて、参考に同様の構造物を他社製のフレームとLブラケット接続方式に置き換えてみると・・・・

■フレーム枠のみの組立て工数 約840h(105日) ※当社内工数計算による

総組立て工数 約1060h(132.5日)となり、倍以上の工数に膨れ上がってしまうことが予想されます。

このくらい大きなものになると、完成状態で運搬し、設置するというわけにはいきませんので、設置現場へ出向いての組立て工事が必要になってきます。宿泊費や出張手当等を考慮すると、大きなコストメリットが見込めるはずです。
また、レコフレームを選択するということは短工期を実現するということになりますので、次のビジネスチャンスも得られる可能性が高く、受注拡大に繋がるということになりますね。



Tロック結合プロセス
Tロック結合の接続時間はLブラケットの1/4 ※当社内比較結果
 


【ステージ下手の続き】の、扉左側部分をブラケット接続で組立てたイメージ図を作ってみました。Lブラケットで組立てると図のように接続部の全てブラケットにLがでっぱり、無骨な仕上がりになってしまいます。


この写真は、設置工事前に社内でサブアッシーした状態のものです。
さて、皆さんお気付きでしょうか?

レコフレームならではの優れた組立精度

下図左は、上図構造の略図です。

ユニットの組立てには B=4xA+3xT が成立しなければなりません。

レコフレームは切断精度が高く、フレーム同士が引き合い、接続部が密着するため、上図左のような構造を得意とし、どなたでもこのような高い組立て精度が得られます。そのため、このレコフレーム独自のTロック結合方式は、多くのお客様にとても高い評価をいただいております。

上図右は一般的なLブラケット接続方式で組立てた場合にありえる結果を表したものです。Lブラケットによる接続はフレーム同士が引き合わないため、接続部を密着させて組立てるには非常に困難で熟練の業が要求されます。また、例のようにAフレームが多くなるほど、わずかな隙間が累積し、B寸法との差が大きくなる事は物理的に避けられません。また、この隙間は剛性低下につながります。

手前味噌になり恐縮ですが、これはレコフレームの大きな長所であると自負しておりますw

一見、凄そうに見えなかったかもしれませんが、このような物を組立てた事がある方にはご理解いただけるのではないかと思います。

【レコフレーム独自のTロック結合】

1.Tロックを溝に入れる 


2.フレームを差し込みテーパーボルトを締める


3.接続完了

レコフレームは、どなたでも簡単に高精度な組立てが可能です。

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