天井突っ張りコレクションケース

作例のケースは、リビングに趣味の宝物、例えば鉄道模型やミニカー、フィギュアなどのコレクションをディスプレイすることを意識してデザインしてみました。
ケースの間口は、外形に対してなるべく広くとりたいので、スリムな25シリーズフレームを選択しました。

ディスプレイケースは家具の上に設置されていて、天井付近まで伸ばした柱に端面タップ加工を施し、アジャスターを取り付けることにより、地震等による倒れ防止機能を持たせています。ケース部は、高さの拡大が可能ですが、展示位置が高すぎると見えませんよね?よって、ケース上部はラック仕様にしてみました。手持ちのコンテナケースやキープしておきたい空き箱等がセットできるように、好きなサイズにすれば良いでしょう。
自分で設計するわけですから、わがままを何でも盛り込みましょう。例えば、柱を下方に伸ばすことにより、家具をまたぐ構造とすることも可能です。重量物を載せられない家具や、コンセントを塞ぎたくない場合などに有効です。壁面収納家具の設置において、コンセントが塞がれてしまうケースは”あるある”ですよね。電源コード等は、フレームの溝に挿入して樹脂溝カバーで塞ぐことによりスッキリ処理できます。
構造用アルミフレームは、「溝がミソ」(洒落のつもりではないのですが・・・)。上記のような使い方も良いですし、溝にナットを挿入することによって、照明など様々なものを簡単に取り付けられるところも良い所です。
時計は、フレームの溝にFナット25でネジを固定し、掛けてあります。新築マンション等の壁に釘を刺すって結構度胸入りますよね?このような構造にしておくと、時計のサイズやインテリアの配置によって何度でも修正ができますね。

このような外形のショーケースの場合、展示物の出し入れがネックとなると思われます。背面から出し入れできれば良いのですが、壁際に設置した場合はそれが出来ません。そのため、正面引き戸仕様が一般的のようです。しかし、引き戸では中央の重なりが気になりませんか?
時間と費用を掛けて自作するのであれば、とことんこだわりたいところですよね。
正面パネルは、以前紹介した八角柱のショーケースと同様の方法で、5mm厚のアクリル板をフレーム枠で囲い、溝に取手を取り付けて扱いやすくしてあります。こうすることによって、難しいアクリル板の加工省略と、補強を同時に実現しています。背面パネルは黒のアルミ複合板、ケースの底板、天板、棚板は1.5mm厚のアルマイト板です。正面パネルの着脱は、両サイドのテーパーボルトのみです。天板の隙間やバタツキが気になるようであれば、天板を正面パネルのフレーム溝にネジ止めすれば万全でしょう。

サイドパネルも5mm厚のアクリル板を使用しています。正面パネルのフレーム溝には、溝カバーを逆付けしてあり、正面パネル取り付け時に、サイドパネルが挿入されるようにして、ガタツキ、埃の侵入を防いでいます。 この溝カバーは、正面パネルを外したときのTロック保持も兼ねています。

Point!レコフレームは、丈夫で高精度な内部結合を基本としています。結合部品がフレームの外側に出ないので、隅部の視界を塞ぎません

また、棚板を支える梁も、シンプルな 構造を実現しています。

鉄道模型が飾れるような幅広のショーケースってなかなか適当なものが無いんですよね。そんなときは、ジャストサイズのショーケースを自作してみてはいかがでしょうか?
設計には、それなりの「勉強」と「頑張り」が必要かと思われますが、このブログを参考に、あなたの「こだわり」と「情熱」で乗り越えてくださいね。
設計が済んだら、後は組み立てるだけ。フレーム枠は六角レンチ一本で組み立てられます。部屋でゴリゴリ、トンテントンテン加工不要です。
また、フレーム表面はアルマイト仕上げなので、傷や汚れに強く、塗装も不要です。
レコフレームなら、どなた様でも、お好みのサイズに、丈夫に、ミリ単位の高精度で、美しく仕上げることができることでしょう。これがレコフレームで製作する価値です。

※よくある話題
Q.市販品をコピー設計して、安上がりになるか?
A.「No」レコフレームは、こだわり派向きの素材です。
専用設計された量産品を模造しても安くなる要素はございません。
・大きさは良いが、耐荷重が不足している。
・欲しいサイズのものが売っていない。
・安い木材で作ろうと思ったが、加工が大変過ぎてあきらめた。
等、ミリ単位にこだわり、

理想を形にする。

自作の価値は、これらのようなことで決まってくるのでしょう。

■主な使用アルミフレーム
正面パネル F153、F154
F152、F25L、F254

■主な使用パーツ
Tロック(TL25)、テーパーボルト(TB25)
ブラケット25(BL25)、Fナット(NF25)
アングルブロック(PB2H-L25)
25用取手(HA25)、エンドキャップ(E152)、(E153)、(EP25)、(E254)
アジャスター(AJ10)、樹脂溝カバー25(SC-25)

■主な使用工具
3mm六角レンチ、1.5mm六角レンチ、16mmスパナ
+ドライバー#2、プラスチックハンマー

■他パネル類

ブログ内容は作例のため、リストの開示や作例での販売を行っておりません。
各パーツの詳細は、40シリーズをご覧ください。

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