レコフレーム組立のコツ

レコフレーム最大の特徴であるTロック結合は、Tロックとテーパーボルト、2種類の部品だけでブラケット結合の弱点を克服した内部結合を実現しています。一結合当たりの所要時間は、何と、Lブラケットの1/4!(当社内実験による) 結合自由度が高く、狭い場所でも組み立て易さ「ブッチギリ!!!」
しかし、その組立には少々のコツが必要です。そこで今回は、基本的な注意点を紹介したいと思います。

写真の装置のフレーム枠を例としてみます。

装置筐体フレーム枠の3面図?3方向からの写真です。点線で囲んだ結合部分が、注意点です。Tロック結合は内部結合のため、結合部品(Tロック)をあらかじめ溝に挿入しておく必要があります。例えば、正面の点線で囲まれた部分は、天面の点線で囲まれた部分の両方を結合する前に結合しないと、フレーム端面が塞がれてしまうので、結合部品(Tロック)を挿入できなくなってしまいます。
つまり、内部結合方式であるレコフレーム組立の基本的なコツは、「内側から組立てる」です。

それでは、基本に忠実に内側から組立ててみましょう。

①天井中央の梁にTロックを挿入します。あらかじめ鉛筆などで、結合位置に印を付けておきましょう。

フレームの面を整えるのに、L=100mm程度のスペーサーリム3mm(R03S)を準備しておくと便利です。厚みがエンドキャップと同じなので、エンドキャップ取り付け部の位置出し、面出し等にも使えて重宝します。

②エンドキャップは、フレームの組立が全て完了してから取り付けるのが基本ですが、作例のこの部分においては、エンドキャップをプラスチックハンマー等で(※軽く)叩き込む都合上、この時点で取り付けた方が良いでしょう。

③次は、両側同時でなくても良いですが、基本に忠実に「内側から組立てる」を実行します。

こんな組立順でも良いです。 繰り返しになりますが、基本は「内側から組立てる」
注意すべきは、一本?一辺のフレームに「結合箇所が3箇所以上ないかどうか」です。結合箇所が3箇所以上ある場合、両端部を先に結合してしまうと、中央部の結合ができなくなってしまうからです。

④外形枠をなるべく後回しにして組立てていきます。組立てるものの大きさにもよりますが、矢印のように回転させたりして、フレームを挿し込む様に結合していくと良いでしょう。

エンドキャップをはめ込む端部は、先に紹介したR03Sやエンドキャップを裏当てして結合することにより、位置出しと、面出しができます。

⑤最後に蓋をするようなイメージで結合します。これで初めて全外形が形成されるのです。
⑥後は、エンドキャップの取り付けと、パネリングで完成です。

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